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* Keiba Essay

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* 読書感想記 - 競馬関連本についてあれこれ:エッセイ

 

・サイマー!(2000)
 - 浅田次郎・著 久保吉輝・写真 集英社

府中から始まり、フランス、香港、アメリカ、ドバイなどなど国内世界各地の競馬体験記。思ってたよりもすんなり読みやすい文体だし、競馬に対する独自のこだわりがあるのにも好感が持てました。そういや「鉄道員」も読んでみなきゃなぁ、と思った次第です(苦笑)。

・蹄跡に刻む夢 仔馬と過ごした2年間(1998)
 - 河村清明・著 武島亨・写真 メディアファクトリー

河村さんが出資しているラフィアンの馬のデビューまでを追っかけたエッセイです。1頭の馬の成長とともに、仔馬に関わる周囲の人の様子なども鮮明に伝わってきます。1ファンとしての視点も相変わらずで、読後はなんだかほのぼのした気持ちになりました。

・三度怒った競馬の神様(2003)
 - 河村清明・著 二見書房

競馬ライター・河村さんの、今まで「優駿」「プーサン」などで発表した作品を集めたエッセイ集です。ほとんどが既読のものにもかかわらず、またもやその世界にひきこまれてしまいました。また1競馬ファンとしての思いなどが素直に伝わってくるのもいいですね。

・マン券爆発!(2002)
 - 乗峯栄一・著 アールズ出版

関西スポニチで連載されているコラムをまとめた本。スポニチ、たまに買ったりしたときは、青木るえかさんの文章と共にまず目を通しちゃいます。小林オジサン、最高です(笑)。そうそう、乗峯さんもワタクシも阪神競馬場がお庭なのですが、1度だけ氏を見かけたことがあります。・・・言われないと気がつかないです(爆)。

・外れ馬券に雲がゆく(2001)
 - 藤代三郎・著 メデアム出版社

週間Gallopにて連載されている氏のエッセイをまとめた本。毎週決まって自虐的な言葉で締めくくられているのをみては笑ってしまいます(失礼)。また個性豊かな仲間たちが随時登場しますが、馬券、競馬の楽しみ方っていろいろあるよねぇとまた笑っていまいます。

・水上学のニッポン競馬に口アングリー 競馬界に喧嘩売らせていただきます!(2006)
 - 水上学・著 KKベストセラーズ

構成作家にして血統予想家・水上さんが「競馬最強の法則」で連載していたエッセイをまとめた本。現場でいるからこそ湧く競馬界への怒りや疑問がギッシリです。インテリのイメージが強いためか、しゃべり言葉の文章は少し意外な気もしましたが、全体的にメリハリがきいていてテンポがいいので読みやすかったです。

・崖っぷちジョッキー。(2003)
 - 谷中公一・著

現在は調教助手のかたわら、マスコミでの活躍も目立つ元ジョッキー・谷中さんの初エッセイ。どんな世界でも輝いてみえるのは一握りの人間であり、そうはなれなかった現実や本音をストレートに語っています。でも決して悲観的ではなく、かえって好感が持てました。

・しあわせな競馬好きと呼ばれたいものだ(1990)
 - 吉川良・著 浅田秀美・写真 本坊書房

88年〜90年にかけて「優駿」に掲載されたものに加え、書き下ろしの詩・エッセイで構成されています。時代のせいか、おとぎ話のようにも感じられましたが、相変わらずの吉川節がいい味出しています。文章中、随所に掲載されている牧場、厩舎、レース写真もとても素敵です(写真集の部類に入るほどの多さです)。

・競馬町交差点(1990)
 - 吉川良・著 本坊書房

1980年代後半に『優駿』などで掲載されたエッセイをまとめた本。シンボリルドルフやミホシンザン、ダイナガリバーなどの記録でしか知らない名馬たちが登場人物の言葉を借りていきいきと走っている風景が思い浮かんできます。ギャロップダイナの海外遠征も今は昔、ですが。

・競馬情話・中年ジャンプ(1990)
 - 吉川良・著 本坊書房

1985年から4年間、報知新聞に連載されていたコラムをまとめた本。なので1編1編が短くて読みやすいです。人々の生活や考え方が多様化していく中で、馬券で一喜一憂し、地元開催を心待ちにし、自分だけの名馬を仲間と語り合う、競馬好きはいつの時代も一緒ですね。

・競馬夢景色(1994)
 - 吉川良・著 競馬手帳社

年は1993年、社台の吉田善哉氏が亡くなった頃からの話で、吉川さんの著書の中で一番胸が詰まる思いがしたのもこの本です。嬉しいことや悲しいことがあっても時は流れ、週末になるといつものように馬をみている、それも1つの人生なんだなぁとしみじみ思います。

・人生をくれた名馬たち:1、2(2003、2005)
 - 吉川良・著 毎日コミュニケーションズ

新旧の名馬たちについて語った本ですが、俗に言われる「名馬物語」ではなく、その馬に惚れこみ、追いかけた人間(ほとんどは1競馬ファン)の生き様が書かれているのが魅力的ですね。誰にでも自分だけの名馬が存在する、そういうことを改めて認識させられました。

・サラブレッドへの手紙:上・下(2003)
 - 吉川良・著 源草社

JBBAの広報誌の連載をまとめたもの。ここ数年に起こった出来事や様々な馬、人間とのふれあいについて味わい深く描かれてましたが、一方で、現代社会についてある種の警鐘を鳴らしているようなくだりもあちこちに見受けられました。読みながら思わずうんうんうなっていたり。

・高知競馬のハルウララ(2004)
 - 吉川良・著 源草社

「なかなか勝てない馬」ということで話題になって随分たちますが、なぜ吉川さんがハルウララを?と思ってしまいました。なんとなく漠然としないまま、スッキリしないまま読み進めていましたが、最後の最後にそのモヤモヤがふっとびました。言葉にできなかったことを代弁してくれた気がしました。

・しろうと女房の厩舎日記(2005)
 - ヨメ@宮本・著 流星社

栗東・宮本調教師の奥様が書かれた日記ブログが書籍化されたもの。ブログの存在は知っていましたが、本になるほど人気があるとは知りませんでした。西山氏の前書きからもう、この方の書く文章は笑えるだろうなぁと思わされましたが、実際に厩舎のこと、馬のこと、家族のこと等々、面白おかしく読んでて楽しかったです。


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