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* Keiba Essay

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* 読書感想記 - 競馬関連本についてあれこれ:ノンフィクション

 

・調教師白井寿昭 G1勝利の方程式(2005)
 - 井内利彰・著 白夜書房

スペシャルウィークやアグネスデジタルなど、白井師が今までに手がけた名馬たちの調教方法や独自の血統理論についてインタビュー形式で語った本。その独特の語り口は奥深く、また師ならではの毒舌(?)な部分も多々あって一気に読破してしまいました。

・馬と人 真実の物語:1、2(2002、2003)
 - 大塚美奈・著 アールズ出版

週間Gallopで連載されていたノンフィクションの単行本化。牧場や厩舎など馬に関わる人たちをクローズアップしています。大塚さんの作品からは「いのち(←あえてひらがな)」や「つながり」といった言葉がフっと浮かびました。やさしくて繊細な文章でとても読みやすかったです。

・うまやもん 変わりゆくニッポン競馬の現場(2004)
 - 大月隆寛・著 現代書館

地方競馬の存続やセリなど、日本競馬の問題についていろんなテーマで論じている1冊です。現場を見て聞くその姿勢と言葉遣いにこだわりを感じます。ちなみに大月さんの本は「厩舎物語」もあるのだけど、学術論文のようでなかなか読みきれてません(苦笑)。

・ヤネの哲学 熱き表現者たちに宿る騎手魂(2005)
 - 黒須田守・著 東邦出版

『競馬道OnLine』で連載した記事を改めて書き起こした本。タイトル通り、騎手に重点を置き、様々なジョッキーへのインタビューを行っているのですが、インタビュー前から終了後までにかけて、またその後に氏が実感したこと、考えたこともしっかりと書かれている取材エッセイのような趣きもあります。

・騎手という稼業 勝負と仁義のはざまで(2000)
 - 小林常浩・著 アールズ出版

元栗東の調教助手で優駿エッセイ賞を受賞した小林氏の初単行本。最初に登場する安田康Jと須貝Jとの対談からいきなり本音トーク炸裂してます。友人の乗峯氏のエッセイを読む限りめちゃくちゃなイメージもある方なのですが(笑)、ジョッキーや馬に向けるそのまなざしはとても誠実であたたかいです。

・調教師伊藤雄二の確かな目 ウソのない競馬を教えよう(2005)
 - 鶴木遵・著 KKベストセラーズ

シリーズ3作目となる今回は大好きな横山ノリ騎手のインタビューから始まってたのでワクワクしながら読みました。ファインモーションの事実や近年の競馬について、伊藤雄師の思いをそのままの言葉で表現する鶴木氏にはいつも脱帽してしまいます。実際、彼の書いてきた騎手の本はどれも読み応えがあります。

・調教師伊藤雄二FINAL ウソのない競馬を教えよう(2007)
 - 鶴木遵・著 KKベストセラーズ

シリーズ最終巻。とうとうこの日が来たのねぇと少し感慨深いものがありますが、「競馬最強の法則」での連載はこれからも続くようなのでちょっと安心です。ノリとの対談から始まり、日本競馬の今、ディープインパクトの強さの秘密、調教師引退とこれからについて、1競馬人のナマの声が忠実に伝わってきます。

・いま、再びオグリキャップ(2005)
 - 東邦出版・編 東邦出版

伝説のアイドル・オグリキャップにまつわるいろんな方々の文章をまとめた本。まえがきからワタシの思いを代弁してくれていたのに感激して一気に読んでしまいました。オグリブームを体験していないだけに、今後そんな馬が登場するまで競馬はやめられないなぁ。

・競馬よ! 夢とロマンを取り戻せ(2005)
 - 野元賢一・著 日本経済新聞社

日経の競馬担当者・野元氏による待望の単行本。近年の競馬に関する話題・問題についていくつか取り上げられていますが、内容を伝えるための例えが絶妙にうまい!なので最近競馬に興味を持ち始めた方が読んでも競馬の奥深い世界が理解できるんじゃないかな、と思った本です。

・血と知と地(1999)
 - 吉川良・著 ミデアム出版社

社台ファームの創始者・吉田善哉氏の生き様を綴った馬事文化賞受賞作。とても分厚い本なのですが、吉田氏の出自からダイナガリバーで悲願のダービーオーナーになった日、海外遠征、ノーザンテーストからサンデーサイレンス・・・一気に読めてしまいました。吉川氏ならではのあたたかい語り口がまたいいんだな。

・ナリタトップロード 路上にて(2003)
 - 流星社編集部 流星社

出ると知った途端にオンラインで直接注文したほどで、関係者のコメントや写真が満載でファンにはたまらない本です。トップロードは走るたびにどんどん好きになっていった珍しいパターンの馬なのですが、その素朴なお顔に何度癒されたことか、もちろん渡辺騎手にもね(笑)。


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